15-5木陰にて木陰にて

(1)チームとは何か
 マネジャーの役割は、チームをまとめて業績を上げることです。
そのために、まず「チームとは何か」について考えてみます。

チームはグループではない
 「チーム」を理解するために、よく似た「グループ」の概念と比較してみましょう。チームとは、複数の人間が同一の目的に向かって活動する集団です。 一方グループとは、同じ思考、趣味、属性を持つ人々の集団のことで、同好会、クラブ、委員会、同業者組合などがこれに当たります。

 チームの特徴は目標がある所です。その目標を達成するためにメンバーが一致団結してそれぞれの役割を果たします。野球やサッカーなどのスポーツチームは、「勝つ」ことを目的としたチームです。
企業内の部や課といった組織も、「業績を上げる」という目標を達成するチームであると言えます。

チームのパフォーマンス
 もうひとつ。チームとグループの大きな違いがあります。それは、「チームの成果は個人の成果の総和を上回る」ということです。つまり1+1が2以上の成果を生むのがチームというものです。チームのメンバーが自分の仕事・役割に対して個人責任を負うばかりでなく、チームの成果に対する連帯責任を負うところから生まれるマジックなのです。チームメンバーが連帯して働くことを「協働」と言います。

 グループではメンバーは個人責任しか負わないため、「協働」は起こりません。チームとは、人間が協力しあうことで大きな成果を上げることができるのです。

チームとマネジャーの役割
 しかし現実にはどうかというと、これがそう簡単ではありません。下手をすると、チームの成果は個人の総和を下回ることだって大いに起こるのです。チームが本来のチーム力を発揮するかどうかは、マネジャーの力量に掛かっている、と言えるでしょう。メンバーの心をひとつにまとめてチームとしてのパフォーマンスを上げるためには、マネジャーの役割が非常に重要なのです。
 どうすれば強いチームになるのか。マネジャーはチームを動かすためにどうすればいいか、必要な能力は何でしょうか。次回はチームとマネジャーの役割について、更に考えを進めていきます。
(2021/8/18)