心地よい居場所(税所彰のコーチングエッセイ)

私はコーチングの講師。高齢化社会で心地よい居場所を探しながらエッセイを綴っています。働き方・人材育成のこと、世の中との付き合い方などについて考えを深めたい方、年齢に関係なくヒントになれば幸いです。                                  

2014年06月

根拠を考える

今何を食べたい?と聞かれて、例えば
「アイスクリーム」と答えたとします。

どうしてアイスクリームが食べたいの?
と質問されたとします。あなたならきちんと
答えられますか?

「うるさいな~。好きだから食べたいだけで
それ以外に理由なんかないよ。」

これが一般的な答えではないでしょうか。
少なくとも日本では・・・。

これが例えばドイツ人だと次のような答え方を
するでしょう。

「今日は暑いし、午前中水泳をして体が疲れて
いるから糖分を必要としているんだ。
しかも夕食まで時間があるし、ちょっとした腹押さえ
に丁度いいからね。」

ちょっと理屈っぽいかもしれないけれど、彼らは問わ
れたことに根拠を持って答えることができるのです。

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コミュニケーションの研究者である狩野みきさんは、
考える力を向上させる方法として、「根拠を考える」
ことの大切さを著書で説いています。
(「自分で考える力の授業」実業出版社)

根拠を探っていくと自分の心がだんだん明らかになる
ので、考えるいい訓練になる、という訳です。

確かに私たちは日常「根拠」についてあまり考えて
いません。理屈をこねることを嫌い、情緒的に、あいまい
なところでお茶を濁す、俳句的世界に生きているのです。

それはそれで楽しく、居心地のいい世界なのですが、
一方で外国の人々と接する場合には様々な不都合
が生じてきます。

自分を伝えるスキルを身につける第一歩として、根拠に
ついて考える、というクセをつけることはいい方法では
ないでしょうか。

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Why(なぜ)?と自問するだけでいいのです。

なぜ今自分はこの仕事をしているのか?
やる気がでないのはなぜか?
なぜ犯罪は減らないのか?

新聞記者から質問された気になって、自分で答えを
探してみるといいでしょう。
そしてその答えを出した根拠について考えてみること
です。コツはシンプルに考える、ことです。

私は自分の世の中に対してとっている姿勢が明らかに
になってくる気がします。
それは私という存在の確認でもあり、自信をもたらす
ことでもあります。

考えることは頭脳へのいい刺激ですし、そこからきちんと
自分の考えが生まれるのであれば、こんな素晴らしい
ことはないでしょう。

答えだけでなくその根拠について考えてみること。
個の時代と言われるこれからの未来に、より強く生きようと
するあなたに、ぜひお勧めします。

感性に磨きをかける

元気な高齢者を見ると、こちらまで元気が出ます。
テレビで見た94歳の女性は、仲間と毎月百人一首
の会を開いて愉しんでいる様子です。
イキイキとしているし、表情も実に豊かです。

もちろん世の中にはそう元気でない高齢者もいらっ
しゃる訳ですが、元気にイキイキと生きる秘訣は一体
何なのでしょうか?
定年を過ぎてこれから老年期を迎える私には、結構
切実な問題です。

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人生は長い、と感じているうちはまだ若い証拠です。
毎日が同じように過ぎ、頭がボケてしまいそうなくらい
退屈に感じている人。あえて言わせて頂くなら、あなた
の人生はまだ始まっていないのです。

人生の時間は有限である、と心底自覚するのは、やはり
中年以降ではないでしょうか。
与えられた時間は有限である、つまり終わりがあると気づく
からこそ人生をイキイキと生きたい、という願いが生まれる
のです。

老年期になるといいことのひとつは、自分の人生が少しづつ
姿を現してくることです。終わりが見えてきて初めてひとは
自分の人生を価値あるものに創り上げたい、と願うのです。

自分の人生をよりよきものにしたい、より美しい人生を生きたい、
と願う心性を「感性」と呼んでもいいのではないでしょうか。

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誰でもひとは感性を持っています。その感性に磨きをかけるのは
そのひとの努力です。感性を磨く努力を続けることが、日々を
イキイキと生きることに繋がっていくのです。

つまり、意識的な努力で、ひとは楽しく日々を過ごせるようになる、
ということなのです。

感性に磨きをかけることを怠り努力しなくなるとき、ひとは一時
の安楽に浸り、やがて憂鬱な退屈に襲われるのです。
そんな状態が続くと、頭が錆びつき、顔から表情が失われていく
ことでしょう。


あなたは感性を磨く努力をしていますか?
夢中になれるものを、持っていますか?
想像しただけでワクワクした気持ちになるものが
ありますか?

失敗から学ぶ

サッカーW杯では、事前の期待とは裏腹に日本が
苦戦しています。特に初戦のコートジボワール戦
では、それまでの攻撃的なサッカーがまったく出来ず
選手自身がショックを受けた様子でした。

次の一戦に勝たないと一次予選敗退が決まる、という
瀬戸際まで追い詰められています。
こんなとき、立て直すにはどうしたらいいのでしょうか?

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失敗を前向きに捉えなおす方法があります。
有名なエジソンが電球を発明した際のエピソードです。

彼は何千もの素材を試す実験を繰り返しました。それは
失敗の連続だったのですがそのたびに彼は、素材になら
ないことの発見ができた、とくじけなかったのです。

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失敗すると心が折れそうになりますが、失敗から学ぶことで
より強い自分になれ、成功に近づけるのです。

心が恐怖に取りつかれると行動は後ろ向きになってしまい
ます。勇気を奮って前を向きましょう。目の前の敵がきちん
と目に見えてくれば必ず弱点も見つかるはずです。

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W杯の1次予選最終戦。日本の選手たちひとりひとりが
恐れや奢りを振り捨てて、冷静に前を向いてくれることを
祈ります。

勝つか負けるか、それは分かりません。でも少なくとも
心では負けて欲しくない、と強く思うのです。

ネガティブな気分を明るく変える

誰でも自信を失なうときがあります。
ついネガティブなことを考え、口にしてしまいがち・・

どうせうまくいかない。
できっこないよ・・・

日本人はどちらかと言えば悲観的に物事を見る傾向が
あります。その理由のひとつにセロトニンという脳内の
分泌物が低いせいだ、という説があります。

気質は半分は先天的に決まっているのですが、だからと
いって気質を変えられない訳ではありません。
残り半分の気質は努力で変えられるのです。

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悲しい事が起きたときや、自分がみじめに思えるとき、
私は遠い宇宙から今の自分を眺めたらどうなるか、
想像してみます。
あるいは遠い過去や何千年先の未来から今を眺めて
いる様子でも構いません。

広大な宇宙や、何千年何万年という膨大な時間軸から
みると、自分の存在などなんと小さなものに感じられる
ことでしょう。
悲嘆にくれ、絶望していた自分の気持など、どうでもいいや、
とさえ思えてくるのです。

「メタ認知」というのは、このように自分を俯瞰して客観的に
眺めることです。

上を向いて、笑顔になりましょう!
それが元気で生きる、ということではないでしょうか?

(2014.6.19)

やる気の出し方

朝起きて一日が始まる。
今日やることは決まっているのに、なぜかやる気が出ない。
暑さのせいか・・・
どうしたらやる気がでるのだろう?

一番いいのは、「自分の望む姿をイメージする」ことです。

今目指している目標を思い出して、それを実現している姿を
想像するのがいいでしょう。 受験生なら、目指す大学の構内
で合格して喜んでいるイメージを。
サッカーの本田圭祐選手なら、やはり「ゴール!」しているシーン
でしょうか。

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オフの日、と決めたらゆっくり休むことです。その代り、仕事の
日と決めたら、全力で働くことです。 
一日を、死んだ一日にしたくなければ、
動け!行動せよ! です。

行動していると、だんだんやる気が出てくるものです。
不思議なことに・・・。