2015-10-26コスモス(sold)

自分のことは100%自分がよく分かっている、と思いますか? 

もちろんそうですよね。

でも人間は複雑です。

ちょっとミステリーのようですが、自分も知らない自分、という

世界がひょっとして存在するのかもしれません。

何かの拍子に、自分では想像もしなかった力とか能力が

自分に備わっていたことに気づいた経験はありませんか。

私にはあります。

 

大学を出て就職した会社で突然、経理部に転属になりました。

経理など関心がないし、むしろ嫌いな分野でしたので大いに

ショックでした。会社を辞めようか、と悩みました。

 

しかし結論からいうと、経理は私に向いていたのです。誰か

私の隠れた能力を見抜いてくれたひとがいたのかもしれま

せん。

 

経理を経験したことで、青年期の私は自分のキャリアを確立

できたばかりでなく、その後の人生を切り開いてくれた大切な

リソースを手に入れたのです。

 

                           

 

ひとには誰でも自分のなかの隠れた部分があります。心の闇

の部分、という言い方もできますが、もっと前向きに潜在的な

才能、と考えましょう。潜在的なこころの奥底には、あなたが

まだ気づかない才能がひっそりと眠っているのです。

 

その気で探せば、あなたの未来を切り開いてくれるリソース

がきっと見つかるかもしれません。

 

漫画家の弘兼憲史氏は、自分のなかの70%は変わらない

部分、つまり「石」であり、30%は自分でも分らない自分の

世界で、つまり「風」である、と表現しています。

 

 ・・・自分のなかの「風」はどこに吹いていくかわからない風だ。

 自由な生き方を求める自分だ。何になりかわるかもしれない

 自分だ。そのことだけは信じよう。

 (『「いい人」をやめる男の成功哲学』)

 

ロマンのある表現ですね。


(2009.5.20)